作品構成上の矛盾や無理な点、科学的物理的に如何なのよ――など色々ツッコミどころはありますが、そんなものをいちいち突っ込むのは無粋というもの。
だってドラえもんの世界はタイムパトロールの人たちがかなり厳しいのに、ドラえもんが未来からのび太の元へやってきて、色々してることに対しては何故逮捕したりしないの?――と言ったら、そこで終わりでしょう。
宇宙に進出した人類は、専制政治の銀河帝国と民主共和制の自由惑星同盟の勢力に分かれ、150年にもわたる断続的で半ば惰性的な戦争を続けていた。
長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦700年代末、両陣営に2人の英雄が出現し、人類の歴史は大きく動き始める。
銀河帝国の下級貴族として生まれたラインハルトは、姉のアンネローゼが皇帝の後宮に納められた事で、ゴールデンバウム王朝体制への決定的な憎悪を抱くようになった。
ラインハルトは、彼女を助けるための力を得ようと親友のキルヒアイスとともに軍に身を投じ、やがて「宇宙を手に入れる」という野望を抱き、20歳にして元帥に昇進。
「常勝の天才」と呼ばれたラインハルトは旧体制のもとで停滞する帝国内で確固たる勢力を確立する。
一方、自由惑星同盟では、本来は歴史家志望であったものの、ひょんなことから士官学校に入学し、やむなく軍人になったヤン・ウェンリーが、本人の意思とは裏腹に望まぬ武勲を重ね、難攻不落と言われた帝国軍の要衝・イゼルローン要塞をわずか半個艦隊で攻略し、その名声を不動のものとする。
「不敗の名将」「魔術師ヤン」と呼ばれたヤンは、自由惑星同盟の民主共和制の腐敗を嘆き、戦争そのものへの嫌いながらも、軍人の職分を守り更なる武勲を重ねていく。この作品自体は、未来の宇宙を舞台にしているのでSFのような感じもしますが、「後世の歴史家」の目線で書かれていて、SFというよりも歴史小説を読むような印象。
対立する両陣営のイデオロギーと、そこに関わる人々の思いと権謀術数。
専制政治と民主政治の互いの利点と欠点。
どちらが正義でもなく悪でもない。
それに対立しあう2つの勢力といいながら、両者の間にはフェザーン自治領があって中継貿易をしてたり、裏で宗教が絡んでいたりするから、世界は複雑だなァ……もう。
そして、これはあたしのバイブルというべき本でもある。
小学生の頃に初めて買った長編小説(当時はまだ完結してなかった)で、以来、ことあるごとに読み返しては、違う印象や考えを持たせてくれる。
それは人としての成長の証なのか?何なのか?
例えば、最初はキルヒアイスって、優しくて控えめでイイ男だなァ(お付き合いはしたくないけど)――なんて思っていたのが、最近では、「こいつ実はアンネローゼのこと以外は本当は如何でもいいんじゃないの。ラインハルトですら……」――とか思ったり……
民主主義の社会がいいとは思いつつ、今現在の状況と照らし合わせ、時には独裁も必要か――と思ったり、今の腐敗した状況を打破し一掃するためには、志を持った独裁者の登場が望ましいような感じもするが、一掃された後には速やかに独裁者には退場してもらわないと困ることになるし、そんな都合のよい話はありえないし……
こう望むのは、ヒトラーに権力を握らす一因の一つだったのだろうな――と思ったり……
腐敗した民主主義と清廉な専制政治……どちらが民衆のためにイイのか?
まあ本当に色々考えさせられるので、ことある毎に読み返しては新発見をしているのです。
このエピソードは○○のものだな!――とかも含めてね。
お陰であたしの持っているノベルスは手垢でボロボロ。
8巻以外は……
何故8巻が比較的綺麗なのかはノベルスを持っている方々には自明の理だと思います。
だって……ねえ。
そうそう、あたしの持ってるノベルスはもう手に入らないのですが、新しく刊行されている文庫のほうは、誤字脱字誤記など色々と直せる限り訂正追加されているらしく、新しく買ってみようか如何か悩んでいます。